盲学校生徒作品展 掛井五郎の作品に触発されて

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ギャラリーТОМでは、今年の夏も、盲学校生徒の作品展 を開催します。

全国盲学校生徒作品展 「ぼくたちの動物記」

会期:7月8日(土)-8月27日(日)

また、同時開催として―

「手で見る美術の本」 展示とレクチャー

を、おこないます。

f0046691_11343573.jpgTOMでは開館以来、毎年夏に、「全国盲学校生徒作品展-ぼくたちのつくったもの」を開催してきました。

それら素朴で瑞々しい作品たちは、TOMの空間だけでなく、国内の美術館や、アメリカ、イギリス、韓国など、数えきれないほど多くの場所で、感動の輪を広げてまいりました。

3月から4月に開催された『掛井五郎の動物記』では、掛井さんが、お孫さんに触発されて描かれた作品に、多くの方々が「生命の歓び」を感じられ、楽しんでいただきましが、毎年ТОМに送られてくる、盲学校生徒作品も、掛井さんの作品からあふれ出る“生命力”に負けないパワーに満ちています。

そこで、本年は、作品選考のメンバーに、掛井五郎さんも加わっていただき、『ぼくたちの動物記』 と題して、全国の盲学校から作品を募集しました。

f0046691_11455219.jpgこの展覧会に加えて今年は、視覚障害者のための、空間や外界の仕組みを触って理解するための「触覚の本」の展覧会とレクチャーを同時開催することになりました。

TOMの小展示室を展示会場とし、レクチャーは横須賀市美術館開設準備室(7月23日)、世田谷美術館(7月26日)、こどもの城(7月29日)の3箇所で行います。

今回の展示はフランスからの出品を中心に、「手で見るピカソ」、古代彫刻鑑賞の手引きとなる「彫刻における運動」、建物や構造物を理解するための「建築の鍵」、地球の仕組みや天体の運行などを考える「大地」「星座」など、実に多彩なものです。

これらは視覚障害者が触覚によって、外界をより深く広く認識できるように、フランスのルーヴル美術館をはじめとする欧米の公立の美術・博物館の専門家たちが、視覚障害者の方々と共に開発しました。

そしてその専門員の一人でもあり、自身も全盲である、ホエール・コーベストさん(フランス国立産業科学館主任研究員)をレクチャーの講師に招いて、本作りの経験や、障害者のための博物館アクセスなど、わが国では立ち遅れている取り組みについてうかがいたいと考えています。

目で見て理解するということ、そして「手で見る」こととは、どういうことなのか。私たちはどのように理解し、どのような可能性を見出せるのでしょうか。それを考え、それぞれの現場での開発の大きな糧にしていただきたいと思います。
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by gem-art | 2006-06-25 12:03 | 掛井五郎
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