なくなったあかいようふく

f0046691_14223862.jpg村山知義が昭和4年に描いた未完成の童画“なくなったあかいようふく”。

ギャラリーТОМに残されている、知義の備忘録(日記)によると、1929年の7月8日に「ナクナッタ赤イヨウフク、完成」とありますが、出版されることなく、その後ながいあいだ原画は、弥生美術館に保管されていました。

おそらく、村山籌子の童話の挿絵として描かれたものと思いますが、文章は見つかっておらず、長男・亜土が再話を試みて、2002年に福音館書店より発行され、70年ぶりに陽の目をみることになったもの。

ギャラリーТОМの副館長でもある岩崎清が装幀を担当。原画の周囲に亀甲模様を配するなど、かなり凝った装幀ですが、原画が未完成で彩色されていない絵もあり、どちらかというと、一部の絵本ファン向けの本になっています。

と、いうこともあり、この本は増刷されないことになりました。残念。。。
でも、まだまだ書店で購入することはできると思います。
[PR]
by gem-art | 2006-09-12 15:07 | 村山知義
<< 武井武雄と村山知義の“東京ノ地... 濱田能生の珠玉の器 >>